ひとつの過ちも知らない命のないこと。


☆ いつか、届く、あの空に。  http://www.lumpofsugar.co.jp/


さあて当分えろげはいいかな!とか言ってたらコレだよ!!まだ10日しか経ってねえ。でも今回は2日で終わった。そのくらいハマった。
このゲームのあらすじ・・・は置いといて、これジャンルのとこには「ノベル式天体観測シネマNVL」って書いてあるのよね。なんか先月出た星空のメモリアみたいなものを思い出します。
いわゆるビジュアルノベル型のゲームってやつでテキストが全面に出て、CGがテキストの背景に表示されるタイプなんだけど、下みたいに。TYPE-MOONとかLeafのゲームではよくあるけど。

なんでこのCGとか気にしたら負け。コノさん、一口だけなら食べてみたいです。


んでパケ絵がさ、なんだかよくあるキャラ萌え学園モノに見えるんだけどこれかなり詐欺だよ。萌木原さんの絵に釣られた方、なにも知らずに買うとおもいっきり泣きを見ます。タユタマ気分でやっちゃダメです。
あえてジャンルを書いてみると、「伝奇バトル純愛ファンタジー」でおk。なんか変な言葉の組み合わせだけど、このゲームはこんな感じなのです。
というか天体観測なんかしてねえええええええ!!!!('A`)


このゲームを自分がやったきっかけはシナリオライター朱門優さんだったから。もちろん朱門さんのシナリオのゲームは全部クリア済み。だから伝奇モノってのは分かってたし期待しまくりんぐですた。


でもうちのセーブデータを見たところ日付が07/04/15とか書いてある。2年放置やっほい!!!/(^o^)\
しかもホントは別のゲームしようとしてたりwまー積ゲーは増やしちゃダメだよね。


★★ちょいちょいメモ★★


☆ 1ルート目 8時間半  全ルート 19時間

 ※ 2日で終わった割には時間は意外とかかってた。


☆ 攻略順 ふたみ→傘姉→此芽

 ※ 上の順じゃないと理解しにくいところが多いかも。とにかくふたみルートから。傘ルートが最後だと後味悪そう。


☆ 音楽

 ※ 音楽担当の大川茂伸さんってキングレコードの声優CDでよく見る名前だからエロゲの劇伴やっててびっくりした。とてもいいでする。


 ※ OP曲が二つある。霜月はるか榊原ゆいの曲でEDはKiccoのデビュー曲らしい。個人的にはゲームに関係なく思い入れがあるPS2版の曲の方が好きだったり。


 ※ 関連CDがかなり多い上にレコ社がバラバラ。PS2版が主にだけど。

・・・これ、なんか事情があったのかなあ。


☆ システムとかその他

 ※ パッチあり。一応CGが増えるけどたいしたことないから気にならないならそのままでおk。パッチは途中のセーブデータが対応してないので途中で当てたらセーブデータが消えます。要注意。


 ※ 一応Vista未対応だけど、動作は問題なし。システムは軽いし、ディスクレス可。


 ※ 選択肢は簡単。とにかく読むゲームだからこれでよし。


 ※ 全ルートクリアしたら「異ならぬ世の終わりに」と「おまけしなりお」が出てくる。「異ならぬ〜」はぶっちゃけ北欧神話ばっかだから読みづらいけれども一応話につながりが出来はする。無理して読まなくていい。「おまけしなりお」はすぐ終わっちゃうけれどやってみるといいかも。


 ※ 声優さんに関しては始めは違和感あったけど後半は気にしなくなった。安玖深音のツンツンお嬢様系を初めてまともに聞いた気がする。


☆ とにかく感想。


まずこの朱門優さんの作品、「黒と黒と黒の祭壇」と「めぐり、ひとひら。」の二つのゲームの要素がどちらもある作品。そしてこの2作が好きならばこのゲームも好きになるのは確実。自分はとても面白かった。積みっぱにしててごめんよ。
「めぐひら」から3年以上開いてて作風変わったかなあと思ったら全く変わってなかったわ。安心。


内容は第1部(体験版部分)と第2部がオープニングのとこで分かれている感じ。ここで一気に違う内容に。
でも大体の雰囲気やらライターさんのクセのあるところは体験版部分の第一部で分かるはずなのでやる前に体験版プレイ必須。それで判断してくださいな。絵で判断しちゃらめええ。


オチは超展開で賛否両論。まず内容を理解して納得できるかはプレイヤー次第ってのは朱門さんの話のいいところでもあるし悪いところでもあるけれども。テキストのログを読まないと理解できない部分も多いのは多分わざとだろうし。深いところもあればご都合主義と言えるところもある。
その超展開にもフォローはあるにはあるけれど、これも理解して納得できるかはプレイヤー次第。


萌木原ふみたけさんの絵は綺麗だけどもこういうゲームには合ってない気がしますた。グロ描かなかったのか描けなかったのか、こーいうゲームにはほんわかした絵は相性悪いっすから。


分かっててやったせいか超展開でも納得できた。自分は良作であって大作だと思う。考察サイトを見てみるといろいろな考えがあって面白いし、評価がおもいっきり割れてて感想サイトを見るのも面白い。
でも、人にはおすすめ出来ないゲームですた。ちなみに自分の友人はダメだったようです。
とにかく体験版やって、伝奇とか神話が好きならいいけれど。あと暗い話(後味悪い所もあり)と超展開に我慢できれば。
まあキャラ萌えもおkな作品。ふたみと此芽だけならば。


考察しようと思うならかなり時間かかりそうだしやり込んでしまいそうな自分が怖いから考察はやめとこう、と自制をかけました。全部理解するのは大変だわ、この話。


何故か東京事変9mm Parabellum bulletを思い出したのは自分だけでいい。以下理由。


(以下ちょいちょいネタバレ含み)


プレイ中なぜかこの曲思い出したリスト。


東京事変「金魚の箱」→閉じ込められた金魚の話。神様、水と空、この辺の描写で第二部前半で思い出した。


9mm Parabellum bullet「The World」「Suparnova」→ふたみルート後半。合わせるとちょうどいいかも。世界の終わり、太陽を抱きしめる。この辺の歌詞はすぐ思い浮かんだ。もしかしてこの歌詞も神話を・・・なわけないか。


個人的には金魚の箱の歌詞みたいな話で充分だったけど神話が絡んでくると、やっぱりこの9mmの歌詞が思い浮かんだ。というかこんな展開どう予想するんよ。ぶっちゃけ友人に「いつ空」ってどんなゲームだったの?って言われたらとても説明しずらいから、9mmの二つの歌詞カード見せてこんなオチだったお!って言ってみようかな。それで理解できたら神だけど。


★ キャラ 大先生>女帝>妾>巫女>女王>師匠
ふたみ大先生すごかった。もうこれだけでいいよ。もっとエピローグ欲しいよ。


★ ふたみルート
メインルート。この話の根幹。北欧神話うんぬんがあまり分からなかったので策が狼狩りをするシーンは思わず笑ってしまった。それ以外はまあまあ。感動できたし、なにより策が帰ってきたあとのふたみの反応が印象に残って後味すっきり。まあご都合主義なんていっても所詮ファンタジーであって童話なのだから。
ああ、メメが燃えなかったのはちょっと不思議に思ったけどふたみに対しての忠誠だったから燃えなかったのかなあ。ちょっと自信ないけど。


★ 傘ルート
ふたみルートの補足的内容。内容は一番濃い上に後味はあまり良くないルート。みんな殺しまくりだし。キャラが好きでもなかなかキツいルートだと思うけれど。


★ 此芽ルート
上二つとは別な話。傘ルートの真裏というか。まあこれもオチはすっきりっちゃすっきり。でも魔術うんぬんがちょっときつかったかな。


表向きだけはすっきりはするけれども描写がなくとも時系列的に考えると
ふたみルート、傘ルート→此芽、此芽ルート→ふたみ、傘、愛々々(これは未確定。でも可能性大)
っていう風にヒロインの誰かが死ぬっていうのは結構びっくりした。特に此芽ルートになると傘ルートの真裏状態で傘姉を止める人がいないわけだから、傘姉はふたみを殺して自決してる可能性は高いと思う。教室のシーンでメメも出てこなかったわけだし。ちょい複雑にはなるけれども。


異ならぬ世の終わりにを読むのは大変だった。自分のバカな頭じゃきついお。
とにかく時系列で思い出しつつ考えるとコレってどのルートで終わりを迎えてもラグナロクが阻止されたって話でいいのかな。
そして最後にオーディンが「借り」を返した結果が、例えば傘ルートで傘姉が殺したはずのふたみを復活させたり、ふたみルートで策を復活させたりしたのかも。此芽ルートは桜かなあ?でもそこくらいしか思い浮かばないし。
まあそんなのは他の考察サイトに任せちまえ!!(・口・)


でも、とにかくは。このゲームができてほんとによかったよ。お朱門ちゃん、次の作品も期待してまするゆえに。

いつか、届く、あの空に。初回版

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