焼け野原 とても綺麗で、しばらくひとり眺めていた。

ここ数日はずっと椿屋四重奏のアルバムを聴いてたんだけど、
ふと。
「そういえばあのゲームやってねえな」
と思いながら、インストールして聴きながらやってみた。

孤独のカンパネラを鳴らせ

孤独のカンパネラを鳴らせ

(やっぱりいばらのみちのインパクトがでかいなーと思った今回のアルバム。)


・・・すげーシンクロ率。前半3曲の歌詞のシンクロ感はびっくりだ。
さてどのゲームか、っつーと。

君の名残は静かに揺れて 限定のいコレパック版

君の名残は静かに揺れて 限定のいコレパック版


ユニゾンシフト:ブロッサムの「君の名残は静かに揺れて」。
一本道だからさほど時間はかからないと聞いていたのでやってみることに。


中身は、Flyable Heartの白鷺茉百合ファンディスクといった感じなんだけど
それにしては中身が濃く、そしてこれだけやっても一つの作品として
なかなか面白いものですた。
白鷺家のドロドロ系昼ドラ的な設定と明らかになる事実、
そして巻き起こる怒涛の展開。「いばらのみち」ぴったりw
そら、茉百合様っていわれるほどのあのギャップ、Sっぷりも生まれますって。
まだよくひねくれずに育ったもんだと感心するレベル。
もちろん、中身は愛憎劇ではなく純愛物ですよ。
しょーくんと茉百合がまっすぐすぎる。


確かにFDで一本道でプレイ時間短めでフルプライス-1000円程度なの?
高くね?って思うかもしれないけれど、それを払拭する内容だったと思う。
Flyable Heartやってない人もおすすめ。
やった人で茉百合が大して好きじゃない人でもぜひとも。
(結衣好きは複雑かもw)
自分がそれだから。それなのにおもしろかった。
このゲームで茉百合が好きになったな。



Flyable Heart」でも思ったけれど、
この作品も女性向きというか女性にみせてみたらおもしろいかも
と思ったり。
多分、この作品の感じ方が男性と女性で違う気がするんだよな。
結果で見るか中身で見るかというか。
まあ結論はどちらも似たようなことにはなるんだろうけれど。


後味の悪さもなくてこんな話なのに、すっきりしたゲームって久しぶりかも。



以下ネタバレ注意で。おもいっきりしているから
気になる人は読み飛ばしてちょ。


















まずね。結衣いねええええ。('A`)
なんの情報もなしにやっちゃったから出てないことすら知らなかった。
まあ、シナリオ上しょうがないことなんだけどさ。
好きなのに・・・くるりんがいるからなんとか我慢。



で、中身ね。
こういうドロドロのお話、結構好物なのです。昼ドラ大好きなんで。
小百合の夫の利彦は茉百合が好きで、
詩織は薬の会社に嫁いでた関係で薬を使って昌を奪おうとしたりして、
霞織は父親と仲がよかった小百合に嫉妬して、
そしてその小百合は父親の子を身篭ってしまい、
その苦しみから多重人格になって、その生まれた子は
実は茉百合だった。ってわけでしょ?
白鷺家。( ゚д゚)



途中というか茉百合は小百合と似てるってあたりから
もしかして茉百合って小百合の娘なんじゃね?って思っちゃったりして、
どうなるんだろ、どうなんだろって期待してやってたのよさ。
やっぱり霞織さんが気付いて、茉百合には告げないままかな。
と思ったけれど、それもそのとおりだった。
でもそんな予想に反しない流れでも良かったなって思えるのは、
多重人格になってしまった小百合のどの人格にも実はあった、母性。
そして家を出る日の小百合と巴。このシーンがとても好きなのさ。
詩織は、嫌な子イメージで終わっているって人もいるだろうけど、
最後の別れのシーンでちゃんと詩織も茉百合のことを見ていたし、
最後まで別れってことを見せないのもらしい感じで好きなのだけれど。



そしてしょーくんと茉百合のまっすぐさ。会長のかっこよさは光ってたな。
FH本編でも会長はかっこよかったけどね。
茉百合様って呼ばれてドSイメージがついちゃってるけれど、
このゲームやったらそんな印象なくなるような気がするんだけどな。
どっちかっていうとMじゃん、この子。
ちゃんとしょーくんの親父さんと茉百合が再会するシーンもあって
良かった。ほっとした。
最後に結衣が出てきてFDつくるって言ってたけれど、
もしはじめっからFDが出てその一ルートとしてこの「きみなご」の話が
入っていたら、その話だけすごい違和感だろうし、話も短くなってたろうし
やっぱりこれでよかったのかなと最後までやって思うわけです。



ふとしたときにまたこのゲームをしたいってときが来るだろうな。
そのときはまた違った目で見ることが出来てるといいけど。