左回りの時計も一つ持っていくよ!

ちょっと時間が空いたからラノベの感想で埋めまする。それしかないので。



今回はコレ。「ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。」(一迅社文庫)です。
著者は朱門優さんでイラストは鍋島テツヒロさん。、やら。やら入ってるタイトルばっかだもん、この人。
いつか、届く、あの空に。やる前(4/20あたり)には持ってたのに買ったのをおもいっきり忘れててすぐ読んでまた忘れてた。だからいつ読んだかもわかんない。


さて感想。ラノベなので一応はネタバレあり。重要なとこはかぶせますけど。


さすがのお朱門ちゃん、いつもどおり・・・と言いたいけど、やっぱラノベの尺に収めるためか結構やさしい内容になってる。難解だったり謎を残したりってのはコレではないかな。
結構わかりやすくて、大体中身は前半で予想はついてくるんだけど、話のもって行き方がいいかも。でもメインヒロインである巫女の穂積之宮いちこよりもアネモイの方が印象に残った。というかアネモイがいいとこ持ってった。なんというかいちこ(´・ω・)カワイソス
いちこはツンデレで「〜ですの」調の子で巫女さん。んでアネモイはいつ空のふたみ大先生ばりの言葉選びが下手で、みなみけの千秋ばりにやる気のない見た目。ほんといいキャラを生むのが上手い。
基本的にはこの二人と主人公の輪くんだけで進むお話です。


そして今までの朱門さんの作品になかった要素もありますた。「家族愛」ってやつです。
主人公の輪くんの父親は本当の父親ではなくて、母親の再婚相手なんだけどその母親はすでに亡くなってるから血がつながってない二人が一緒にすんでいるって設定。そりゃ気まずいわ。しかもその父親は学校での担任だったり。だから担任の先生であって父親でもあるわけ。
朱門さんのお話でこういうのがあるとは思わなかったわ。ちょっと新鮮ですた。


短編小説並のお手軽な感じで読めばいいかなと。手軽に朱門ワールドを楽しめる一冊ですた。
でもこのくらいの量に収めるのは実際大変だったんじゃないかなあ。この人がまともにラノベを書いたらすごく続きそうなイメージ。書きたいことおもいっきり書けてない気もする。
あと「忘れたものを思い出す」ってのが一応柱だけれどもそれに関しては自分はあまり感情移入しづらかったからちょっと後半の心理描写はしっくりこなかった。気になったところはそこかな。


一連の朱門さんのゲームをやる前に入門として読んでみてコレが良かったらあなたはもうお朱門ちゃんの思う壺です。トリコです。